【年月日】2003年 5月24日(土)
【ポイント名】早川ビーチ
【天候】
【気温】21℃
【水温】 水面:20.2℃/水底:20.1℃
【透明度】たて 4〜5m/よこ 3〜10m
【コンディション】午前中は凪、午後に波が入り始める

【コメント】
 「嵐の後の静けさ」なのか、久しぶりに「砂嵐」ではないダイビングだった。エントリーすると
瀕死のベニツケギンポが背泳ぎしながら底の方へ隠れようとしていた。これも台風の爪跡か
も知れない。テトラポットの切れ目ではウミタナゴ以外にもクロサギが現れた。そしてメイン
ロープの途中では、1個体だが、しばらく姿を消していたニジギンポが確認された。また、至る
ところに大小のアカカマスとマアジが見られた。

 2日ほど前には左側の外周ロープでバラヒラベラが確認されたとの事で、「ひょっとしたら
1月頃に左側の方へ群れていた位置にいるのでは?」と左側中心にコース取りしたところ
意外な場所に群れていた。しかも、カイワリに憑き纏われているバラヒラベラまで見かけた。
さらにオス(オカマ?)にも2m近くまで近付く事が出来た。いくつか観察した点については
バラヒラベラ観察メモ」に後程まとめたい。

 カイワリに関して、どうも彼らはまとわり付く相手を何かしらの基準で選別しているのでは?
と思えてならない。ひとつは憑き纏う相手がキュウセン等のベラ類、そしてヒメジの場合が
多く観察されている。しかも、同じフィールド内にいる個体の中で比較的大きめの個体を
好んで付きまとっているように思える。そして、これらの魚は皆ベントス食であり、いつも
ホストになる魚の背中のあたりに寄り添うように泳ぐ。彼らが砂の中から餌を見つけ出し
そうになると、カイワリは口元の近くにいって横取りしようとする。
 さらに個体識別しているらしい節もある。何度かホストにされている魚が猛ダッシュで
振り払うのに成功して停止していると、カイワリの方から追いかけて寄ってくる。しかも、
近くに同種の他の個体がいても同じ個体に寄ってくる。また、猛ダッシュで振り払う途中で
途中に同種の他の個体がいても、そちらに移るところを見たことがない。このあたり、違う
見解や観察体験をお持ちの方はいらっしゃらないだろうか?